2007/08/1311:02更新
ロシアボコフ博士の予測。8/14、豊後水道付近、M5-M6。博士のサイトを原文でよく読んでいただくとわかるのですが、誤差が記されています。予測には当然、誤差があります。時間の誤差:13時間。場所の誤差半径70km圏内。
まず、時間の誤差から説明します。誤差13時間ですので、本日8/13の11時から8/15の13時までです。次に場所の誤差ですが、半径70km圏内です。何とかもう少し絞り込みたいところです。まず、中四国の最近30日間の地震活動を調べ、小規模から中規模の地震が頻発している地域で四国を捜します。豊後水道、宇和島、伊予灘、新浜、西条市などの愛媛西部を中心にした地域がひとつの候補です。日向灘、豊後水道、伊予灘と地震活動の帯ができています。別の候補は徳島東部一帯です。この地域の地震活動は、紀伊水道の地震活動と密接に連携している。豊後水道一帯または紀伊水道一帯かの選択は、和歌山県田辺市地震予報サイト。昨日の管理人さんコメント。「豊後水道〜島根や秋田北部から青森にかけて、圧力がかかっているように見える。」この判断に従って、日向灘、豊後水道、伊予灘一帯が想定震源と考える。次に、他の前兆データです。 逆ラジオによる電磁波ノイズデータ。広島測定点に7/16、7/18、7/20、8/6、8/9と次第に大きなピークが見える。地震発生前の震源より出る電磁波をAMラジオノイズとして測定しているが、ピークが大きくなる場合には、中規模以上の地震発生が考えられる。しかし、広島では日本海側地域で小規模な地震活動が最近見られていたが、連続するノイズの発生源であるとは到底考えられなかった。大分に測定点があれば、大分と広島のノイズの強さを比較して、発生源を推定できるが、九州太平洋側にAMラジオノイズ測定点がないため、判断できなかった。豊後水道、伊予灘一帯が発生源でM5-M6規模の想定であれば、7/16から8/9にかけて連続するノイズ発生の仕方は過去例から理解される。
場所の結論は豊後水道と伊予灘を結ぶ一帯の愛媛西部と考えられる。

2007/08/14 9:09更新
本日四国地方に予測されているボコフ博士の予測。昨日に引き続き、場所の絞込みをさらに他の前兆データで調べてみたいと思います。逆ラジオによる電磁波ノイズデータ。地震発生前の震源より出る電磁波をAMラジオノイズとして測定している。四国に設置されたいる測定点は高知のみ。四国周辺としては、昨日報告した瀬戸内海側の広島。また紀伊水道側としては、和歌山県の紀ノ川と印南。
まず、高知測定点です。7/16から8/11までごく小さいノイズピークが散見される。その対応地震としては、
8/10の高知県中部M2.3の地震が発生しています。徳島県の対岸の和歌山県の紀ノ川と印南測定点。印南測定点の7/20の大きいノイズピーク以外は目立つノイズピークはありません。
以上のような観点からは、広島または瀬戸内側の対岸の愛媛、香川が想定されます。大きな地震活動の前には、ほとんどの場合、小規模から中規模の地震活動が続きます。その観点から、昨日のレポートで、中四国の最近30日間の地震活動から、豊後水道、伊予灘一帯を推測しました。昨日の結論と今日の考察の相違はありません。
次に、地震発生時期です。半年間、ボコフ博士の予測の検証を行った結果では、予測期間より地震発生が3日ほど遅れる場合もありました。地震が予測どおり発生する確率はボコフ博士の元サイトによると70から80%です。

2007/08/14 11:44更新
愛媛県で想定される地震について調べて見ました。
まず、松山地方気象台による愛媛県で想定される地震の解説です。次に、愛媛県の活断層評価です。中央構造線断層帯の解説が詳しくされています。愛媛県が作成した資料です。PDFファイルです。今回は、伊予灘沖海底活断層または伊予断層が関与していると推定されます。
2007/08/17 10:32更新
お盆の間最新データが更新されなかった逆ラジオによる電磁波ノイズデータ。8/15までデータが公開されたので、考察します。最も顕著な前兆電磁波ノイズが認められる測定点は、8/15の千葉測定点と8/12の大阪高槻測定点です。
前者の千葉測定点では、8/4、8/7、8/11と次第にピーク形状が大きくなり、8/15には巨大なピークです。8/16AM4の千葉県東方沖地震M5.0はM3-M5の群発地震になっており、この地震が対応地震となっている。この点から、今後の推移は千葉測定点の前兆データを指標にできる。しかし、公開されるまで1-2日期間があるため、対応できない場合もある。
電磁波ノイズをFMノイズとして観測している千葉鴨川測定点。14日間のデータの8/15AM5に600-700mVの顕著なノイズがある。その翌日早朝M5.3の地震が発生した。この
グラフまたはリアルタイムグラフで夜間に600mV以上のノイズを千葉東方沖地震の前兆指標にできる
後者の大阪高槻測定点です。7/22、8/2、8/12とピークの大きさは大きくなり、8/12は顕著です。
8/4のレポートで、「 ePisco兵庫川西測定点の大気イオン濃度が初めて120kまで上昇しました。120日以内に大きな地震が懸念されます。大気イオン前兆の場合、半径100から200km範囲内の発生源からの大気イオンを観測できるので単独では場所の特定ができません」と記しました。その後の関西区域で、顕著な電磁波ノイズが連続して検出されているのは、大阪高槻測定点のみです。したがって、
大きな地震が懸念されるのは大阪と推定します。
このノイズに対応する地震活動はまだ発生していません。よって逆ラジオによる電磁波ノイズデータ
大阪高槻測定点を今後の地震活動の前兆指標にしたいと思います。
07/09/01 9:43更新
8/17より詳しく検討していないので、地震警戒地域の前兆データによる確認と変更を行いたいと思います。
逆ラジオによる電磁波前兆ノイズデータ予測マップのレポートによる確認
●中規模から大規模の地震警戒地域
○新潟上中越沖:8/20に顕著なピークがあり、その対応地震はまだ発生していない。
現状維持。
○相模湾湾内東部:前兆ノイズの発生はかなり減少したが、関連する大島と三宅島のM4規模の地震が続いている。
現状維持
○静岡(御前崎一帯と沖合):8/31M4.3の地震が発生したが、前兆ノイズに見合う規模の地震はまだ未発生。
現状維持。
○房総沖:8/15−8/20にM3-M4規模の群発地震発生。今後も発生が懸念される。
現状維持。
○能登半島:前兆ノイズはかなり減少している。
中−大規模を小−中規模に変更
○埼玉茨城千葉県境一帯:M2-3規模の小規模の地震は発生。前兆ノイズも小規模。
中−大規模を小−中規模に変更
○盛岡:8/16以降、顕著な大きさのノイズは発生していない。
中−大規模を小−中規模に変更
○愛知西部:名古屋の前兆ノイズは続いているため、現状維持。
○沖縄本島近海:鹿児島の前兆ノイズは続いている。
予測マップのレポートにより地域を拡大。大隅諸島、トカラ列島、奄美諸島、沖縄諸島とする。
○北海道東方沖(根室沖、十勝沖、浦河沖):カムチャッカ半島、千島列島の後続地震が多発している。
現状維持。
○豊後水道から伊予灘一帯:広島の前兆ノイズは続いている。
区域を伊予灘、安芸灘に限定。
○秋田から青森:前兆ノイズは小規模。
中−大規模を小−中規模に変更。
○茨城南東から福島浜通り地方(その太平洋側含む):前兆ノイズは次第に小規模へ。
中−大規模を小−中規模に変更
○大阪:和歌山、神戸南部、奈良、京都と周辺で中規模の地震が続いている。
今後最も警戒すべき地域。現状の地震活動から判断して、しばらく、中規模の地震が続くと思われる。

●小規模から中規模の地震警戒地域
○宮城:前兆ノイズは小規模。現状維持
○志摩半島沖:伊勢前兆ノイズ(8/26大規模)。小−中規模を中−大規模に変更
○若狭湾沖:8/31M4.3地震発生。前兆ノイズは小規模。現状維持。
○潮岬近郊:小規模の地震は継続発生。現状維持。
○北海道南西沖:北海道駒ケ岳近郊で中規模地震が発生。南西沖地震は南部の火山活動と密接に関係している。また、予測マップの変動の大きさから小−中規模を中−大規模に変更。
○鳥取沖から萩沖:広島ノイズの一部は日本海側の発生源と判断。予測マップの変動の大きさから小−中規模を中−大規模に変更。

●新たに付け加える地域
○北海道宗谷地方とその日本海側:予測マップの変動の大きさからサハリン地震の南下の疑いがある。
サハリン地震の規模から、中規模から大規模の地震警戒地域とする。
○鹿児島(霧島近郊、西方沖):鹿児島の前兆ノイズの大きさ、予測マップの変動の大きさから判断。
中規模から大規模の地震警戒地域とする。
07/09/03 13:43更新
逆ラジオによる電磁波ノイズデータの週末(9/1と9/2)分が公開されましたので、そのデータを基に警戒地域を検討したいと思います。

●東村山観測点:9/1と9/2に著しい前兆ノイズが観測されている。場所の推定は、西東京を含む東京都内に同規模またはマイナス規模の前兆ノイズ観測点はない。浦和や茨城方面にも同様にない。東京都には立川断層帯がある。この断層帯は埼玉県入間郡名栗村から東京都青梅市、立川市を経て府中市に至る。しかし、武蔵村山、立川、府中がノイズ発生源であれば、西東京観測点でも前兆ノイズは観測されるはずである。埼玉県入間郡から飯能市の立川断層帯近郊であれば、東村山観測点のみの前兆ノイズ観測は理解される。
前兆ノイズ発生源は埼玉県入間郡から飯能市の立川断層帯近郊と推定し、規模は中ー大規模地震(おそらく中規模)警戒地域とする

●塩釜仙台観測点:9/1と9/2に前兆ノイズ観測。前兆ノイズの大きさからM4-M5の前兆と考えられる。

●静岡清水観測点:9/2−9/3の顕著なノイズ。御前崎一帯の警戒地域内。

●新潟十日町:9/2小規模なノイズ。今まで、新潟中越沖への思いが強く、中越沖の前兆と思い込んでいた。8/20の中規模な前兆ノイズは8/31の長野県北部M2.5の前兆ノイズと考えると前兆から発生までの期間が納得される。今回も長野県北部の十日町断層帯の最西部付近の前兆と考える。
また、新潟中越沖地震の警戒を中ー大規模を小ー中規模に変更する。

●兵庫北淡町:前兆ノイズの大きさから兵庫、大阪、徳島、香川一帯の中規模地震の前兆と考えられる。
07/9/10 19:42更新
逆ラジオによる電磁波ノイズデータの週末(9/3-9/9)分のデータを基に警戒地域を検討したいと思います。

●盛岡観測点:9/9に中程度のピーク。8/14と8/15のピーク高さとほぼ同じ。前回の対応地震規模からM4-M5の前兆

●山梨竜王町:9/5と9/6の中程度ピーク。西東京から山梨にM4.5−M5.5の前兆。

●兵庫北淡町:9/7−9/9にかけて連続したピーク。大気イオン研究会兵庫川西観測点:9/6に中程度ピーク
両者の発生日時がほぼ一致する。対応地震規模はM4.5-M5.5の内陸性地震。
07/9/27 17:30更新
大気イオン観測、神奈川厚木測定点。こちら
9/17と9/18の目次8の日報に詳しく報告しましたが、。2日間にわたる著しい大気イオンでした。データの変更がないので、測定機器は正常だったと考えられます。対応地震は300−500km圏内でM7-M8規模の地震、厚木の近郊でM6-7規模で120日以内(中央値10日)と考えられます。
その時は、もう一つの前兆データである地震予兆電磁波ノイズデータに反応がなく、場所の推定ができなかった。
9/26と9/27に再度、9/17と9/18に匹敵するような著しい大気イオンが観測されています。
今回は、震予兆電磁波ノイズデータに顕著な反応がありますので、報告します。
まず、 逆ラジオによる電磁波ノイズデータ。こちら
東京の六本木に9/26に著しい前兆ノイズ。世田谷にも同時刻に中程度のノイズ。
他の東京地域の反応はない。六本木に強く、世田谷に弱いノイズという前提で、考察すると、両者の延長線である東京湾の疑いが濃い。最近東京湾はM3程度の地震が散発している。
東京湾は南関東直下地震の想定震源です。
もう一点は浜松の9/26の著しいノイズ。最近、静岡西部でM3-5の地震が散発している。

以上、静岡西部と東京湾で大きな地震の疑いがあり、今後注視する必要あり。

07/09/29 12:20補足

大気イオン地震予測研究会様から、最近の神奈川・厚木における大気イオン濃度上昇について下記の内容が公開されました。こちら
「これまで公開に用いてきた測定器は天候等の周辺環境の影響を大きく受けているおそれがあるため大きく変動していますが、別の測定器は非常に安定した動きを示しています。以上のことから、弊会では性能事件に用いる測定器を代替機として公開することと致します」

これにより9/25と9/26に著しく観測された大気イオンは、前兆ノイズではないことが明らかになりました。したがってそのイオン濃度から想定されるM6-8の地震はないということになります。
しかし、別のNPO法人国際地震予知研究会様で同日に六本木や浜松で逆ラジオの電磁波ノイズが観測されています。こちらの変更はありません。
このノイズデータはかなりの大きさです。過去例からはM5-M6の前兆ノイズ。条件によってはM7の可能性もあるかもしれません。
逆ラジオで想定した東京湾と静岡西部の震源は変わりません。