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磁石落下装置の原理


地震が発生する状況が整いますと、地面の下は高温になり、

磁石の磁場が減少します。

江戸時代に商人の軒先に磁石が紐でぶら下げてあり、磁石には馬の

蹄鉄や釘などがつけてあったそうです。

相模湾や房総沖の構造型のM8級の地震が発生する前日のことです。

商人が朝玄関を出てみると、磁石についていた釘や蹄鉄が何故か

不思議に全部地面に落っこちていたそうです。

釘を磁石につけようとしても、何故か、磁石の磁力(鉄をひきつける力)

がなくなっていたそうです。磁石には不思議な性質があって、

磁石を火で熱すると、磁力がなくなるのです。

これを熱消磁といいます。地震の前に地面が圧力で高温になると、

地面が磁力を失ってしまうのです。

火山でも同様です。火山が噴火し、火山学者が最初に現地に着いたら、

磁力計をおいて磁力の変化を調べます。磁力がなくなっていけば、

火山活動は活発化し、磁力が元へ戻れば、火山活動は終了です。


磁石落下装置の実例


愛知西部観測点

ホワイトボードが有りますので、ここに80ミリテラスのエレキバンにクリップを磁気で付着させて、その下にもう一つのクリップを磁力で付けます。

これは、落下しそうな状態です。

これがポイントです。
岡山県りかさん提供
福島観測点提供

写真はクリップの落下装置です。報告に使うのは左端のクリップです。
真ん中と右端は今のところ落ちたことがありません。
設置してるのは低めの食器棚、東側(太平洋側)の窓近くにあります。

磁石を取り付けているのは100円ショップで買った鉄製のブックスタンドです。振動や風で落ちないところを選んでみてください。設置の場所によって反応が違うようです。

最初、冷蔵庫の扉に設置してみたのですが、扉の開閉時にクリップが落ちてしまうことがあるので別な場所を・・と考えたのがブックスタンドです。

観測用でなければ、真ん中と右端ぐらいで良いと思います。3個ぐらい付けばオーケーです。

左端の磁石は強力なのでクリップ5個付くようです。(最近太平洋側で地震が続くせいか5個目が付くことは滅多にありません。)

時間を決めて一日一回観察してみてください。続けて落ちる日が重なった時は「注意」です。

冷蔵庫の落下装置

それぞれ磁力の違うマグネットを用意します。
写真では磁力の弱い順に1〜4です。

1のマグネットは岩手内陸地震の前に落ちた物、昨年10月30日、1と2は震度3の前にも大きくずれました。12月20日から続いた地震の前には1と2がたびたびずれました。
ズレたのが分かるように通常の位置をシールなどでマークしておくと良いと思います。メモなどを挟んで負荷をかけておきます。

(新潟中越地震の前には何も挟んでないマグネットが落ちました)

これは簡単ですよね!